私は太極拳を始めて18年目になります。
先生の指導補佐をして生徒さんと一緒に練習していると、
昔の自分を思い出すことが多くあります。
初めの頃は、太極拳の動きを覚えることに精一杯でした。
特に今でもはっきり覚えているのは、
最初の頃に習ったある動きが まるで雲をつかむようで、
その日は何度繰り返しても自信が持てなかったことです。
大丈夫かなぁ~とちょっと不安になりましたが、
次の週は次の週で、別の動きに進んだこともあり、こだわりが抜けたのか、
雲をつかむようだった動きが
自然にできているようになっていました。
考えすぎないほうが上手くいく、と思った瞬間です。
あとは、片足で立つ動作ですね。
バランスが取れずにグラグラしてしまうことがありました。
初めは恥ずかしい気がして、周りの目が気になったものです。
・・・が、すぐにそれが自意識過剰であることがわかります。
教室におられる誰もが
そんな私を気にすることもなく、太極拳は続いていきます。(笑)
この時、
「ああ、私は勝手に自分で恥ずかしがっているだけなんだ。
人目を気にする余裕があったら自分に集中したほうがいいなっ」
と、良い意味で開き直り、度胸がつきました。
これは、仕事でも生かされています。
そのうち太極拳に徐々に慣れてきて、
後半の型を習う頃には、気持ちよいな~という瞬間が増えてきました。
週1回では物足りなくなってしまって、会社を休んで、
行ったことの無いクラスに参加したこともありましたっけ(笑)
その後、太極拳に加えて、形意拳に進みました。
それまでとは別の時間帯のクラスに参加することが多くなったのですが、
そのおかげで、今の先生を含め、素晴らしい先輩・仲間達とめぐり合うことができました♪
何が素晴らしいかというと、普段の練習を通じて、
新しいこと習う楽しさだけではなく、
継続して深めていくことの面白さ・楽しさと、
感覚を大切にすることを教えてくださったからです。
歴が長くなるにつれて、このことの有り難さを痛感します。
その後、年月を重ねて、歴は18年目となりました。
新しいことも大変多く習いましたが、
やはり、基本を深めていくことが面白いです。
立ち方一つにしても、未だに「目から鱗!」のことが多いですからね(^^)
先生にいただいたアドバイスで「あっ!」と気づくことが面白いです。
自分が気づかなかったり間違っていたことがわかると
普通は悔しく思うものなのかもしれませんが、
私の場合は、新しい感覚を知ることができたことに
「やった~」と喜んでしまいます。
きっと、同じように感じている生徒さんは多いはずです(^^)
間違うことも、楽しく、嬉しい。
間違うまでの道のりには、試行錯誤した自分の足跡が残っています。
その足跡のおかげで、新しいことに気づくことができたら、
自分の誇りにもつながります。
これからも、基本を大切に、楽しんでいきたいと思います!