肌寒い中にも、ふとした中に春を感じることが多くなってきました
春を感じると、心が「ほわっ」と柔らかくなりますね!
柔らかいといえば、
「身体が硬くても太極拳できますか?」という声をよくいただきます。
いわゆる、前屈や、後屈、開脚が十分に出来ない、という意味で、
身体が硬い、とおっしゃっっているようです。
「はい、できます!!」
というのが回答です。
その人それぞれの身体の具合というものがあります。
身長体重にはじまり、筋肉の付き方、身体のクセ、利き手利き足、
運動経験の有無、経験されてきた運動の内容・・・十人十色です。
太極拳では、「その人の『今の』身体」をスタートにして、
その人が今できることを十分に活かしながら身体を動かしていただきます。
今できないことは、それでいいのです。
太極拳には型があり、それを順々に練習していただきます。
片足立ちだったり、腰を下げたり、左右どちらかを軸足にしてくるっとまわったりする型もあります。
けれども、たとえば、足に支障がある方でしたら、
片足立ちの部分は、両足立ちでいいんです。
それでも、太極拳の大切な技術は学んでいただくことが出来ます。
そのうち、足に筋肉がついてきたり、怪我が回復されたら、
片足立ちに挑戦されてみるといいと思います。
私たちが大切にしていることは、
身体を無理やりに変えていくことではなく、
今の在り様を受け入れながら、
その中で徐々に太極拳の動きに身体をなじませていくことです。
そういった取り組み方が出来るところが、
太極拳の深みであり、面白さであると思います。